新しいWindowsでWindows2000で開発したシステムが動かないに対して考えてみる。

以前、「ワールドビジネスサテライト」でWindows2000サーバーのサポートが切れて、新しいWindowsサーバーに対応するのに、入れ替えの設備投資の他に新規システム開発で1000万の開発費がかかってしまうとかいう内容の特集が組まれていました。
まあ、実際のところ10年近く動かしているシステムをすぐ変えたくないのは分かるのですが、今のご時世からしたら、
3年過ぎれば穴だらけ。
なんですよねぇ。
技術も古いので、.Net Frameworkの方で対応しているわけもありませんし。MS側も古い技術にずっとマンパワーを割くこともできません。
それでも他の企業に比べればしっかりサポートしています。リンゴなんてさっさと古いOSなんてサポートしないし、古いiPodとかもサクッとサポート切るし(不具合対応すらしねーし。再生中の曲が6秒でスキップすることがある不具合直りませんかねー?)。
っと、閑話休題。おそらく古いシステムが動く部分っていうのは、Win32APIで動かしていた部分であれば問題ないと思います。あの辺の根っこのI/Fはほとんど変わってないようですし。しかし、グラフィカルな部分などに関しては難しいかなと思います。Windows Formですらかなりのバージョンアップが図られ、古いVisual Studioでも変換できなかったり。せいぜい互換性があるのは.Net Frameworkでも2.0以降のものくらい。1.1に至ってはすでにサポートも終了しているため、互換性の保証はないです。なので、それよりも以前の技術で作られているWindows2000だと、最早損害を出さないように入れ換えに投資すべきじゃないの?と要件定義を出さざるを得ないというか。

シェアが多ければ多いほど、ウィルスやワームなどの攻撃は終わりがありません。最近ではiPhoneやiPad、Andoroidにも攻撃が始まっています。
長年使ってきたシステムは確かに使ってきた分安定性があると思いますが、新旧交代の激しいコンピュータの世界ではいち早く新しいものに目を付けることは必要なことです。

長く使いたいということも一理あるかと思いますが、PCをはじめとする電子機器は電気を通しますので、必ず部品が劣化していきます。それと同じようにPCのソフトウェアも古くなれば新しいOSに対応できなくなります。なので、ソフトも常に新しくしていく必要があります。

ということで、新しくすることに対する抵抗よりも、前向きに投資をすることを考えてみてはいかがでしょうか。
システムが古かったために情報漏洩して億単位の損害を出すよりも、最新の技術に投資をして情報漏洩に強くしていくことを検討することも絶対に必要なことだと思います。
そして、目先のコストよりも将来に対するリスクを考えてみるべきなんじゃないかなと思います。

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