Microsoft©のWeb系最新テクノロジーの発表するお祭りであるMIXが4/12からラスベガスで開催されています。
MIX11公式ページ：http://live.visitmix.com/
PDCやTech・Edでも毎回驚かされるんですが、今回も新しい情報のオンパレードで自分の頭が追いつきません。
12日に行われた基調講演では、IE10 Platform Preview 1の発表に、ASP.net MVC3 Tool Updateなどの発表がありました。
MIX11のストリーミングは以下のページでご覧ください。
http://channel9.msdn.com/Events/MIX/MIX11?sort=sequential&direction=desc
また、先ほど行われた2日目の基調講演では、Winsows開発者のテンションが一気に上がる発表が目白押しでした。
まずは日本語版が待たれる「Windows Phone 7」
これは、現在アップデートが進行中の(Codename Mango)でいよいよ日本語をはじめとするサポートされなかった言語が追加されます。
OS自体もチューニングされて、各アプリケーションの起動も速くなったりメモリ消費量も少なくなったりします。この辺は、開発者もそうですが一般ユーザーにも朗報ですね。
そして、ブラウザがなんとIE9相当にバージョンアップ！デモでは、なんとアイなんとかとアンドなんとかの端末でIE9のテストドライブでベンチマークにもってこいの【Speed Reading】を同時実行するなんて凶悪なことをしてくれました。
結果はこんな感じでした。
WP7(30FPS) >>>>> アンドなんとか(15FPS) >>>>(越えられない壁)>>>>> アイなんとか(2FPS)
また、マルチスレッド対応になってバックグラウンド処理も有効になってUIスレッドを占有しなくてよくなります。この辺を聞いているだけでも、WP7に一日の長があるのは明白です。
さらに開発環境も強化されます！ デベロッパーが一気にテンション上がったのは言うまでもありません。
WP7のエミュレータの強化が凄すぎる！
- 各センサーのシミュレーションを再現
- GPSもシミュレーション
- アプリケーション実行時のCPUやプロセスの占有具合をVisual Studioでチェックできる
これらの開発向けの機能は、他のスマートフォンの開発環境ではほとんど実装されていないのではないでしょうか。
エコな監視もできるという点で開発者を大事にするMicrosoft©らしいすばらしいところです。
開発ツールの使い勝手の良さは最新のVisual Studio 2010でさらに向上されて、さらにアップデートでももっと強化されていきます。
Windows Phone 7 (codename Mango)向けのデベロッパーキットは、来月に配布予定だそうです。
Visual Studio 2010の強化は、このWP7向けだけに留まらず、前述のASP.net MVC3 Tool Updateも入ります。さらに後述するSilverlight 5 Beta用の開発ツールも発表されました。
Silverlight 5 Betaでは、次のような機能が追加されます。
- Xnaのライブラリによる3D対応
- ハードウェアデコード
- トリックプレイ
- リモートコントロール対応
Visual Studio 2010では、XAMLにブレークポイントが貼れるようになります。データバインディングのデバッグで困っていた人には朗報です。WPFでもできるようになるといいのに……。
最後にKinect SDK。
KinectをC#で利用できるようになったり、いろいろなハードウェアを制御できるようにしたりと、Kinectの技術をいろいろなデモを通して、有効活用できる場面を数多く紹介してくれました。
元々ゲームのコントローラで用意したKinectですが、思わぬ形でデベロッパーに受け入れられ、様々な方面で活躍できる可能性を秘めたデバイスとなりました。
デバイスとして、極小化が進めば目の不自由な人の目の代わりとしても活躍が期待できるかも。
以下のブログ等も参考にされると、詳細がつかめると思います。
大西彰氏のブログ
http://blogs.msdn.com/b/aonishi/archive/2011/04/14/10153476.aspx
今年のMIXは、本当にワクワクすることが多くて、眠れません(苦笑)。
MS系開発者は是非とも触れてほしい内容ですね。
とある個人事業主のシステム開発メモ 