今回は、開発者に必須の端末のアンロックの方法とアンロックした端末へのアプリケーションのデプロイ方法の紹介です。
Windows Phone端末をアンロックする
端末へのアンロック方法ですが、まずはWindows PhoneとPCを接続し、Zuneを起動してください。Zuneを起動しておかないと、アンロックが出来ません。
スタートメニューから[Windows Phone Developer Tools]->[Windows Phone Registration]を選択してください。
選択すると、次のツールが起動します。
このとき、Zune起動していないと次のステータスが表示されます。
また、端末のロックを解除していないと次のステータスが表示されます。
エラーとなった場合は、諸々の原因を解除してから右下の「Retry」ボタンをクリックしてください。問題がクリアされるとボタンの名前が「Register」に変わるはずです。
晴れてアンロック可能な状態になりましたら、AppHubに登録しているWindows Live IDとパスワードを各ボックスに入力して「Register」ボタンをクリックしてください。アンロックが完了すると、次の画面になります。
これで実機デバッグが可能になりました。
なお、アンロックした端末をロック状態に戻すには、同ツールに接続すると、右下のボタンが「Unregister」に変わっているかと思います。ここで、「Unregister」ボタンをクリックすると、次の確認ダイアログが表示されます。
ここで「Continue」ボタンをクリックすれば、元に戻すことが出来ます。
端末に作成したプログラムをデプロイする
続いて、作成したプログラムをアンロックした端末にデプロイする方法を紹介します。
デプロイする方法は以下の2つがあります。
- Visual Studioからデバッグを使用してデプロイする。
- Windows Phone Developer Toolsからデプロイする。
まずはVisual Studioからデプロイしてみましょう。
Visual Studioを起動して、Windows Phone アプリケーションのプロジェクトを開いたら、ツールバー上の「Windows Phone Emulator」と表示されているところを「Windows Phone Device」に切り替えてください。これで、デプロイ先をエミュレーターから端末に切り替えます。
あとは、通常通りデバッグを行うだけです。ただし、このときに注意しないといけないのは、必ず端末のスリープを解除しておく必要があります。解除していないと、端末のアンロックをするときと同様にエラーとなります。これは、次に紹介するWindows Phone Developer Toolsを使用する方法でも同様です。
次にWindows Phone Devloper Toolsを使用して、アプリケーションをデプロイする方法ですが、まずはデプロイするためのファイルを確認したいと思います。
Windows Phoneでは、実際のところ専用のSilverlightアプリケーションが動いています。
Silverlightアプリケーションは拡張子が「xap」のファイルになります。
実際にどこにxapファイルがあるかというと、以下の場所にあります。
[ソリューション名]\[プロジェクト名]\Bin\[Debug or Release]
このフォルダの中にxapファイルがありますので確認してください。
xapファイルを確認したら、実際にデプロイしてみましょう。
まず、スタートメニューから[Windows Phone Developer Tools]->[Application Deployment]を選択してください。
すると、次のような画面が表示されます。
以下の様に設定してください。
Targe:Windows Phone Device
XAP:デプロイしたいXAPファイル
設定が完了したら、Visual Studioからデプロイする方法と同様Windows Phoneのスリープを解除しておいてください。
解除してから「Deploy」ボタンをクリックしてデプロイを実行しましょう。
成功すると、次の画面になります。
あとは、実機での動作を確認してください。
これで晴れて実機での動作確認も出来るようになりました。