レビューのお手伝いをさせていただきました。

今回はご報告です。

日本マイクロソフトの田中達彦氏が、9月発売に向けて現在Windows Phoneのゲームプログラミングの本を執筆中です。

田中達彦氏のブログ記事
Windows Phone 7.5 ゲーム プログラミングの本を執筆中

後日、レビュワーの募集をされており、僭越ながら申し込ませていただきました。
申し込んだ際、すでに締め切られていたのですが、当ブログに興味を持ってくださったようでレビュワーをさせていただくことが出来ました。

今回の本は、ゲームプログラミングをしたことがない人を対象に書かれています。
内容はゲームプログラミング初心者向けということもあり、難しいことはほとんど書いてありません。ゲーム開発が初めての方でもすんなり入っていただけるように配慮されています。
XNAやSLを利用したゲーム開発に興味のある方は是非お手に取ってみてください。

刊行予定は2011年9月中の予定です。

Windows Phone SDK 7.1 RC

先日、KDDI、日本Microsoft、富士通東芝の3社協同で日本で発売されるWindows Phone 7.5の発表記者会見が開かれました。
詳細は、各IT系の記事にお任せします。

開発者にとっては、Windows Phone 7.5がようやくRTMに落ち着いたこと。そしてSDKもRCがConnectを経由して、配布されたことです。

開発者向けに新しく配布されたMango Beta 2はビルド7712で、ほぼ完成版のようです。

今回の7712で変更された点を気付いたところで。

  • 設定のアカウント設定にtwitterアカウント登録がサポートされました。
  • peapleハブからtwitterのTLを見ることが出来るようになりました。
  • Meハブからtwitterへ投稿できるようになりました。
  • カーブフリックが性能比180%快適に入力できるようになりました。
  • Bing検索でバーコード読み取り(QRコードとMicrosoft Tagが可能)と音声検索が選択出来るようになっています。

解決してない問題。

  • 音楽プレイヤーが落ちなくなっています? 落ちることがあるようです。
    ※この件は、要ランニング。今日1日使った感じロックしていません。バッテリーでの再生していると確実に落ちます。早いと数曲再生後にプレイヤーが止まっています。
  • Mozart固有の問題かは分かりませんが、音楽再生中に検索ボタンをタップして、Bing検索を表示させると、抵抗がすっぽ抜けたように音量が上がる。
    もしかしたら、音声検索をするためのマイク機能を考慮してそういうハード設計になっているのかもとか、考えてしまうのですがその辺のことはよく分からないので別機種でも同様の現象が出ている方、いましたら教えてください。

まだまだこれから最後の詰めに入っていますが、Windows Phone SDKも7712公開に併せてRC版が発表されて早速インストールしてみました。

今回はConnectからのダウンロードですので、ダウンロード先は書きません。あしからずご了承ください。

今回のSDKでは、以下の内容が更新されています。リリースノートもしっかりチェックしてください。今回はExtensionメソッド名が変更されていたりと、Beta2と同様、重要な内容も含まれています。

  • エミュレーターにスクリーンショットを撮れる機能が実装されています。
    アプリを公開するときに重宝しそうですね。
  • Extensionメソッドの名称が変更になっています。
    SocketExtensionMethods → SocketExtensions
    WebRequestExtensionMethods → WebRequestExtensions
    WebBrowserExt → WebBrowserExtensions
  • IExecuteResultが削除されました。
  • MotionReadingプロパティの方が変更されています。
  • isolated storageのBackground Transfer Serviceフォルダの名称が変更されています。

その他にも多数変更されています。
もうすぐ、日本にもWindows Phone 7がやってきます。僕たちアプリ開発者から盛り上げていきましょう!

HTC MozartをMango βにアップデートする(2) - 端末のアンロックと端末へアプリケーションをデプロイしてみる。

今回は、開発者に必須の端末のアンロックの方法とアンロックした端末へのアプリケーションのデプロイ方法の紹介です。

Windows Phone端末をアンロックする

端末へのアンロック方法ですが、まずはWindows PhoneとPCを接続し、Zuneを起動してください。Zuneを起動しておかないと、アンロックが出来ません。

スタートメニューから[Windows Phone Developer Tools]->[Windows Phone Registration]を選択してください。
WP7_Registared_01

選択すると、次のツールが起動します。
WP7_Registared_02

このとき、Zune起動していないと次のステータスが表示されます。
WP7_Registared_Failed_zune

また、端末のロックを解除していないと次のステータスが表示されます。
WP7_Registared_Failed_unlock

エラーとなった場合は、諸々の原因を解除してから右下の「Retry」ボタンをクリックしてください。問題がクリアされるとボタンの名前が「Register」に変わるはずです。

晴れてアンロック可能な状態になりましたら、AppHubに登録しているWindows Live IDとパスワードを各ボックスに入力して「Register」ボタンをクリックしてください。アンロックが完了すると、次の画面になります。
WP7_Registared_03

これで実機デバッグが可能になりました。
なお、アンロックした端末をロック状態に戻すには、同ツールに接続すると、右下のボタンが「Unregister」に変わっているかと思います。ここで、「Unregister」ボタンをクリックすると、次の確認ダイアログが表示されます。
ここで「Continue」ボタンをクリックすれば、元に戻すことが出来ます。
WP7_UnRegistared_dialog

端末に作成したプログラムをデプロイする

続いて、作成したプログラムをアンロックした端末にデプロイする方法を紹介します。

デプロイする方法は以下の2つがあります。

  • Visual Studioからデバッグを使用してデプロイする。
  • Windows Phone Developer Toolsからデプロイする。

まずはVisual Studioからデプロイしてみましょう。
Visual Studioを起動して、Windows Phone アプリケーションのプロジェクトを開いたら、ツールバー上の「Windows Phone Emulator」と表示されているところを「Windows Phone Device」に切り替えてください。これで、デプロイ先をエミュレーターから端末に切り替えます。
WP7_Deploy

あとは、通常通りデバッグを行うだけです。ただし、このときに注意しないといけないのは、必ず端末のスリープを解除しておく必要があります。解除していないと、端末のアンロックをするときと同様にエラーとなります。これは、次に紹介するWindows Phone Developer Toolsを使用する方法でも同様です。

次にWindows Phone Devloper Toolsを使用して、アプリケーションをデプロイする方法ですが、まずはデプロイするためのファイルを確認したいと思います。
Windows Phoneでは、実際のところ専用のSilverlightアプリケーションが動いています。
Silverlightアプリケーションは拡張子が「xap」のファイルになります。
実際にどこにxapファイルがあるかというと、以下の場所にあります。
[ソリューション名]\[プロジェクト名]\Bin\[Debug or Release]
このフォルダの中にxapファイルがありますので確認してください。

xapファイルを確認したら、実際にデプロイしてみましょう。
まず、スタートメニューから[Windows Phone Developer Tools]->[Application Deployment]を選択してください。
WP7_Xap_deploy

すると、次のような画面が表示されます。
WP7_Xap_deploy_01

以下の様に設定してください。
Targe:Windows Phone Device
XAP:デプロイしたいXAPファイル

設定が完了したら、Visual Studioからデプロイする方法と同様Windows Phoneのスリープを解除しておいてください。
解除してから「Deploy」ボタンをクリックしてデプロイを実行しましょう。
成功すると、次の画面になります。
WP7_Xap_deploy_comp

あとは、実機での動作を確認してください。
これで晴れて実機での動作確認も出来るようになりました。

Windows Phone SDK 7.1 Beta2

本日、Windows Phone SDK 7.1 Beta2が米マイクロソフトでダウンロードできるようになりました。

ダウンロードはこちらから。http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?displaylang=en&id=26648
※インストールする際は、Windows Phone Developer Tools Beta1を削除してください。

なお、今回のエントリを見ておわかりになるかと思いますが、今まで「Windows Phone Developer Tools」と呼ばれていた名称が今回から「Windows Phone SDK」と名称が変わりました。このため、今後WPDTと呼ばれた呼称は今後本BlogではWPSDKとしたいと思います。

WPSDK 7.1 Beta2をセットアップして、色々気付くことがあると思います。
まず、エミュレーターでキーボードの設定が出来るようになりました。

image

「キーボード」を選択すると、以下のようなメニューが出てきます。
image

日本語は、当然のように最下部に(苦笑)
image

また、リリースノートは必ず目を通しておきましょう。
今回のリリースで目立った記述がありました。

Projects that target Windows Phone OS 7.1 and that are created in Expression Blend fail to launch on Windows Phone OS 7.1 devices. To resolve this issue, open the file WMAppManifest.xml and delete the following element:
<Capability Name="ID_CAP_INTEROPSERVICES"/>

Expression BlendでWindows Phone OS 7.1をターゲットにしたプロジェクトを作成した場合、このプロジェクトではWindows Phone OS 7.1の実機の起動に失敗するようです。この解決には上記のエレメントタグを「WMAppMainFest.xml」から削除してくださいとあります。

他にも色々な記述がありますが、多いので割愛します。
開発時に躓きそうなことが書かれていますので、リリースノートは目を通しておきましょう。

また、AppHubに登録済みの開発者にはWindows Phone OS 7.1 Beta2へのUpdateの案内メールが届くそうなので、お待ちくださいませ。

ん~~、本当にリリースノートは印刷して目を通した方が良さそうですね……。